大工さんもVR!?
コラム 2021.06.11
先日上棟したデフォルトハウス(さいたま市北浦和)。
このプロジェクトは、新しい形の建売住宅として3Dで出来上がった建物から始まるモノづくりです。
デフォルトハウスについてはこちらからご覧ください。
3次元でVR化したデータは、TAGKENではデザインのプロセスに必要不可欠なものになっています。
もちろんお客様とのイメージの共有により、2次元の図面よりも一歩進んだ内容の打ち合わせが可能になりました。
デフォルトハウスに限らず注文住宅でも同様のクオリティーの3Dを作成して、このように現場に張り出して仕上がりのイメージを確認しながら
制作を進めてもらっています。
各部屋ごとのCGのイメージを壁面に張り出している感じです。LDKなどの造作が多いお部屋は東西南北の面ごとに壁面にイメージを張り出します。
今回の現場ではさらに一歩進み、そのVRデータを活かして、QRコードを利用して職人さん自身の携帯端末で情報を読み込み
各部屋の360度のイメージを確認してもらえるようにしてみました。
早速大工さんに自分のスマホでQRコードを読み込んでもらいました。スマホのカメラでQRコードに向けてもらうと自動的にサーバーにある
360度のデータを読み込むようになっています。
今日は操作方法の説明も兼ねてタブレット端末で見ていただきました。実際は目の前には躯体しかありませんが、画面の中にはサッシの窓や仕上げ材も
はめ込まれ、比較しながら納まりを確認できます。ジャイロ機能を使用すれば、画面と現実が一体化した感覚で操作が可能になり、まるでレントゲン写真
で仕上がりを確認するような体験ができます。
今までは、紙に印刷したパースの写真はできるだけ広角のイメージを作成していましたが、360度指で回しながら見たい場所を見ることが出来て
さらに、指で拡大して確認することもできるVRには情報量ではかないません。
製作には図面が一番大事なのには変わりはありませんが、VRを使用することで、作り手も仕上がりのイメージを具体的に持ちながら作業をしてもらえます。
現場を進める上で手戻りはなるべく避けたいところです。このツールを使用すれば、職人さんとも仕上がりを共有でき、より良い施工が可能になると思っています。
この後様々な業種の職人さんも見てもらうことになるでしょう。ヒアリングしながら、より良いシステムを作っていきたいと思います。