屋内外を繋げる素材

レポート 2022.01.07

屋内外を繋げる素材

新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。
早速昨日より動き出している現場に足を運んできました。

今回さいたま市O邸新築工事で、採用した外壁材KmewのSOLIDOという商品です。
上の写真のように、セメントの色味の上に白華したムラの表情が個性的な材料です。
材料も自体も個性的ですが、「下見張り」という鎧のように重ねる個性的な張り方です。光が差し込むと陰影が生まれより立体的に見えてきます。
今回はこの外壁材を内装の仕上げにも張ることを試みました。下の写真は2階のリビングに面するバルコニーです。SOLIDOの壁面に覆われた空間の上部から採光を取り入れる計画になっています。

外装材を内装にまで続くように張り込むことで、視覚的な空間の広がりを得ることが出来ます。張るまでの準備には色々と工夫が必要です。いつもながらひと手間ふた手間多い作業工程になりますが、材料を活かすために拘っていきます!

屋外の外壁材の見切り材として、サッシの同色のアルミのアングル材を使用しています。サッシの奥に見える木部がSOLIDOを室内に張るための下地材です。

下の写真は内部側から見た所です。こちら側もサッシの入隅部分を埋木を行い、あらかじめ塗装をしておきます。

下見張りのSOLIDOが貼られてからだと綺麗に塗装が出来ないため入隅部分は全て塗装を先に行います。

下準備を終えると一気に張り込んでいきます。下の写真の右側の黒い部分がサッシの枠です。通常は外壁屋さんは建物の中に入ることはないのですが、今回は内装材部分まで丁寧に張り込んでいってくれています。

張り込み完了です。外部と内部の境を同材料で仕上げることで、一気に開放感が出てきます。お施主様にお披露目するのが楽しみです!