“見せない設備”をどう扱うか|Panasonic FLEXIID
コラム 2026.04.06
分電盤って、誰でも一度は見たことがある設備ですよね。
建物には必ず必要なものなのに、打ち合わせの中ではあまり話題に上がらない存在です。
昔はスイッチやブレーカーがそのまま見えていることも多かったですが、今は扉付きが当たり前になって、空間の中で“なるべく目立たせないもの”として扱われています。
ただ、いざ設計する側になるとこれがなかなか悩ましい。
どの部屋の、どの位置に置くのがいいのか。動線や使い勝手、見た目とのバランスを考えながら決めていく必要があります。
一般的には洗面所や納戸に入れることが多いのですが、それがベストとは限りません。
そもそも、今よく使われている蓋付きの分電盤も、正直デザインがいいとは言えず、「どう隠すか」を考える前提になってしまっているのが現実です。

収納の中に入れてしまうこともありますが、ブレーカーが落ちたときに真っ暗な中で収納を開けて、さらに分電盤の扉を開けて…というのは、あまりスマートとは言えません。
今回、カガミ建築計画の各務さんと一緒に試したのが、FLEXIID というパナソニックの分電盤です。
とてもシンプルで無駄がなく、「隠す前提じゃなくてもいい」と思えるプロダクトでした。
そこで今回は、隠すのではなく、壁と同じ面になるように埋め込んで、空間に自然と馴染ませる納まりにしています。

Panasonicの特集記事でも、分電盤を“隠すもの”としてではなく、空間に溶け込ませる存在として扱う考え方が紹介されています。実際に今回のプロジェクトでも、廊下の壁面に埋め込むことで背景に美しく溶け込ませる納まりとしています。
設備をただ隠すのではなく、きちんと整えてあげることで、空間全体の質が変わってくる。

こういう小さな部分こそ、住まいの完成度を左右する。
TAGKENでは、そんなところを大切に設計しています。
掲載記事はこちらからご覧ください。
Panasonic Architect’s Voice(FLEXIID Case1)