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コラム 2022.02.01

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年も明けてあっという間に1月も終わってしました。
昨年末から、年明けにかけ、新規のお客様からの問い合わせも増えておりプレゼンテーションの準備に追われております。汗
そんな中の一コマを本日はご紹介いたします。

年々進化していくPC(コンピュータ)やCGの機能、TAGKENでは常に最新の設備を整え、お客様とのイメージの共有を図っています。
かつては、2Dの図面と模型というプレゼンテーションも行っておりましたが、設計者が容易に上記の写真のようなCGイメージを作ることが出来る時代ですので、近年は
CGでプレゼンをしています。
CGも外部発注で製作している会社もあるかもしれませんが、設計者の意図を外部の人に伝えるためには、膨大な時間やお金もかかってしまいます。

CGは静止画ではなくリアルタイムレンダリングという技術を使用しているため、打ち合わせの際は以下の写真のように、45インチの画面内で3Dの視点を変えながら、
バーチャル空間の中の家を歩き回るようにご確認いただけます。

静止画の写真では、広角に画角を作ることが多く、実際の空間スケールがつかめません。
そこで登場するのが、VRゴーグルです。視覚的に距離感を把握することが出来るため、実際の空間の広さや天井の高さなどを確認いただくことができます。
ただVRはまだ発展途上という感じで、少し解像度が下がり、描写が遅れてくるため、人によってはVR酔いを起こす場合もあります。
現在は、リビングのメインスペースの開放感や、小さな寝室の大きさの確認に使用いただいています。

そして最近多用している、「お持ちかりCG」です。360°で製作したイメージをサーバーにアップして、ご自身のスマホやタブレット端末、
PCでご覧いただけるサービスです。
下の写真のようにプレゼンで使用した図面と一緒にQRコードをお渡しします。
QRコードをスマホなどで読み込むと、自動的に360°見渡すことのできる3D画面が立ち上がる仕組みです。

この下の360°のアイコンをクリックいただくとサンプルのイメージが開きます。
昨年企画したデフォルトハウスのものはこちらからです。

建てものだけではなく、外構や植栽のご相談も良くいただきます。建築とは違い、植栽などは2つと同じものはないため、実際とは異なりますが
雰囲気をお伝えするには、十分かもしれません。

新築の戸建て住宅の場合、自然光を取り入れるための窓の配置の検討が重要になってきます。近隣の建物の状況や、冬至と夏至の太陽の角度により
建物内部に差し込む光も変わってきます。1日~1年を通しての日差しをシュミレーションできることは、とても有効です。

続いてご紹介するプロジェクトは、昨年より始動した、カガミ建築計画とTAGKENの共同ブランド(The Library)の一例です。
戸建て住宅とは違い、マンションのリノベーションでもCGの技術を有効活用しています。様々な素材(マテリアル)が入り混じる空間は平面図や展開図だけではイメージかつきずらいものです。
実際に使用する素材を忠実に3D空間で表現することで、空間の雰囲気や質感をご確認いただけます。

マンションリフォームでは窓はいじれませんので、人工照明の計画が重要になってきます。照度や色温度まで忠実に設定することで、
現実に近いの夜シーンをご覧いただけます。

発展し続けるCGの技術は、年々さらにより良くなっていくでしょう。今までは出来上がるまでは設計者の頭の中にだけあったイメージが、建てる前に
お客様と、ここまでイメージを共有できるところまで来ています。実空間の持つ空気感までも得られる時代はそう遠くはなさそうです。