吹抜けシャンデリア|The Library 中央区S邸

レポート 2023.03.09

The Libraryのプロジェクト・メゾネット住宅リノベの中央区S邸でトムディクソンのメルト(Tom Dixson Melt)という照明器具を採用いただきました。

こちらの照明は消灯時(写真左)と点灯時(写真右)では全く違った表情を見せてくれます。
明かりがついている時は金属が溶け出したかのようなゆがんだ光を発し、対して明かりを消すと球形の内部に微かに光を透過させるメッキが鏡面を浮かび上がらせます。
歪んだガラスが有機的で不思議な世界を演出する、単なる照明を超えた空間オブジェのような器具です。

メゾネット住宅リノベの中央区S邸には、大きな吹き抜けがあり、この吹き抜けには11灯のペンダント照明器具をシャンデリアとして吊り込むことになりました。
Melt Megaという商品です。こちらの商品は一様メーカー推奨の吊高さというものが在るのですが(下の写真)今回は2層吹抜けに設置するため、発注時にコードの長さを指定してバランスを整えていきます。
上部には円盤状のディスクがあり、そこから個別の照明が吊るされるのですが、その高さはオーダーでどのようにでもできるものとなっています。ただ、今回のように大きな吹き抜け上部から吊るす場合は、一度吊るしてしまうと、その後の高さ調整を簡単にすることができません。


まずはメーカー推奨のバランスのままコード長を下げてみます。続いて2層吹抜けの空間に散りばめるように配置するためにCGにより再検討を行います。

メーカー標準のコード長さを確認していくと、大小の器具それぞれがスパイラル上に配置してあることが判りました。そこでその間隔を等倍して間隔を広げてCGシュミレーションを行います。
CGで四方から見たイメージを作成し、番号を振っていきます。最後は感覚的に微調整を行い吊高さを確定していきました。

最終的に、見上げた姿、見下げた姿を確認しコード長を確定し、Sさまに確認して頂きました。これもCGならではの方法ですね。

続きはThe Libraryのブログにてご覧ください。