掛軸の家の家具

コラム 2021.03.30

掛軸の家の家具

最近家具などを含めたインテリアコーディネートのご依頼も建物と合わせていただいております。
そんな中で今回は、掛軸の家で採用した家具をご紹介させていただきます。
歴史を伝統を重んじながらも、近代的なソースを加えたリノベーションの建物に合うように、和風な重厚感のある家具ではなく、軽快なデザインでで機能性の高い北欧家具をセレクトしています。

椅子はイルマリ・タピオヴァーラ(Ilmari Tapiovaara)デザインのファネットチェア(ASKO社製)。座面はバーチとアッシュを二脚づつ。背もたれの6本のスポークが印象的なこの椅子は、座面も広く座り心地がとてもよく、軽く取り回しがとても楽です。
名作家具の復刻されたもの多くは、強度を増すため太さや厚みを増し、少し重量が増え全体的なシルエットもポテッとした感じに見えるものが多いです。
ヴィンテージの椅子は、華奢でシルエットの美しくコレクターの心をくすぐる要素の一つですかもしれません。
テーブルはイルマリの椅子と相性の良いボーエ・モーエセン(Børge Mogensen)の無垢のオーク材で作られたものです。こちらもヴィンテージの物で、机の裏の補強材の曲線がとても美しいデザインです。上記の家具は1950年代に制作されたものですが、建物と共に、これからも永く使用し続けることができる素晴らしい家具です。

北欧系のテーブルとイスに合わせて、アルテックのゴールデンベルなんかも合いそうですが、今回はプルーメン003(PLUMEN)を採用しています。イギリスのプロダクトデザイナーとジュエリーデザイナーが手掛けたLED電球はエジソンランプのように、どことなく懐かしい光を放ってくれます。