さいたま市O邸 インテリアコーディネート

レポート 2021.05.21

さいたま市O邸 インテリアコーディネート

お客様より室内の色味や素材に合わせて家具を選定させていただく、インテリアコーディネートのご要望を多くいただいております。本日は、さいたま市にて着工中のO邸、注文住宅をご紹介させていただきます。
TAGKENでは、CGによるプレゼンテーションの中で、できる限り現実に近づけた描写を可能にしています。家具におきましても、木の色味や、生地の色、質感なども、計画中のCGの空間に落とし込んでご確認いただいております。O邸では、質感の高い壁面や天井、少しトーンを落とした、シックな空間をイメージしています。対面型のキッチンと一体となったダイニングテーブルを造作家具で制作していきます。天板にはウォールナット、建物の壁面に使用する材料ともリンクさせて使用しています。ペンダントライトはTAGKENでは定番化しているartekのゴールデンベル(サヴォイ)です。今回ダイニングチェアとしては、以下の物をご提案させていただきました。
1:PPモブラー・PP701
2:カールハンセン&サン・CH88
どちらもハンスJウェグナーのデザインで、木製のアームにステンレス脚、ファブリック座面を組み合わせた椅子にまります。見た目も、全て木製のものよりも軽快で美しいフォルムをしています。柔らかな座面と腰回りをしっかりとホールドしてくれる木製笠木が心地良い椅子です。ソープ仕上げされた木製アームは木の質感に溢れ、触っていても気持ちの良い椅子だと思っています。
今回は6脚そろえる予定でしたが、2脚は名作のYチェア、その他の家具の予算も考慮してCH88を4脚採用いただきました。YチェアもCH88も木部はオークのソープ仕上げ、CH88にはデンマークの生地ブランドのクヴァドラ社のHallingdal130を選びました。ウール地ではあるが、ザクっとした厚みのある生地は、耐久性にも優れ個人的にもとても好きな質感です。

リビングのソファは部屋の中心に置く予定です。ソファの四方に人が通ることが出来るため、背部を見ても美しいデザインで、日本人の体形に合ったコンパクトなソファ、マルニ木工のHIROSHIMAをご紹介させていただきました。CGにこのソファの定番生地でもあるMIX FLANOという生地をマッピングしています。実際の生地はウールのフェルトのようなフワッとした肌触りで、冬場には気持ちの良い暖かな質感ですが、ご家族に暑がりの方もいらっしゃるとのことで、別の生地を検討するためにmaruni TOKYO(東日本橋)までお施主様と伺ってきました。

お施主様と現地で待ち合わせし、ショールームへ。昭和4年に建てられた建物をリノベーションしたショールームでクラシックな雰囲気も残り、家具の栄える空間でした。入口正面には蛇腹ドアのついたエレベーター!乗りますか?と聞かれましたが、柵もあり、あまり使ってない感じでしたので階段で上がりました。。。

お目当てのHIROSHIMAソファに早速座って施主様にご確認いただきました。表面にフェザーが入っており、お尻が少し沈み込むような柔らかな座り心地です。

後ろ姿もベース部分が斜めにトリムされていて綺麗なラインです。

生地のグレードにより金額の差がかなりありますが、まずはグレー系の様々な生地を触ってもらいました。


偶然にも生地の品番を確認していただいたら、先日選定頂いたCH88に使用しているクヴァドラ社のHallingdal130と同じ生地を選ぶことが出来ることが判明!色も質感もいいのですが、この生地を選ぶとスタンダードの生地を選んだ場合と比較すると倍の値段になってしまいます。。。この日は奥様はお越しになれませんでしたので、いくつ候補に挙げたグレードのサンプルと見積もりを頂き、後日お返事を頂くことになりました。

ソファの下にお掃除ロボットが通過できるようにスペースも確保されており、コンパクトにデザインされながらもカバーリングなのでクリーニングもできるし機能的で素敵なソファでした。

お目当てのソファの確認も終わり、1階の展示スペースも見学してきました。北欧系のデザインのソファが展示されており、ソファのパットを着せ替えするようにコーディネートできるように展示してあり、とてもポップで組み合わせ次第で色々と楽しめそうなソファでした。


ウッドショックの影響で少し遅れ気味の現場ですが、家具やカーテンなど、インテリアのコーディネートで少しでも時間を楽しみながら選んでいただければ幸いです。
他の物件でもインテリアコーディネートのご依頼を頂いている案件もありますので、また別の機会にご紹介させていただきます。