インダストリアルデザイン

コラム 2021.08.20

以前インテリアコーディネートの記事でご紹介した春日部市S邸
椅子をかなり悩まれましたが、最終的に選定したものはトップのCGイメージのように色味はウォルナット色+ブラックに統一して、様々なデザインの椅子にしました。
プル―ヴェのスタンダードチェアと合わせてオーダーしたのは、artek(イルマリデザイン)のピルッカシリーズ。お子様にも利用しやすいベンチ型と、持ち運びが容易なスツールです。
ピルッカシリーズは受注生産品で納品に半年かかるため、残念ながら引き渡し時には間に合うことが出来ませんでした。しかし悩みに悩んで決めていただいた個性豊かな椅子たちは、きっと一生物のお気に入りになってくれるでしょう!
現場も順調に進み、インダストリアルなデザインで統一した造作家具なども並行して進み始めました。建物の一部にもスチール材を使用し、ミルスケール(黒皮)をそのままの仕上げとして使用しています。黒く酸化した表面は錆びずらくなっていますが、そのままだと表面に薄っすらと赤錆が出る場合があるため、蜜蝋を塗り表面を薄くコーティングする仕上げとしています。

屋外の柱

屋内階段

エントランス手摺り

吹抜け手摺り

リビングに置かれるダイニングテーブルは構造材であるH鋼を使用しています。
脚の制作が完了したと連絡を受け、鉄鋼場まで確認に行ってきました。

継手部分は躯体と同じく高力ボルトで締め付け、仮組をして確認を行います。ワイド3m飛ばしています。荷重がかなりあるため、現場へは分解して搬入を行い、現地でボルト締めを行う予定です。

続いて事務所に到着したのは照明器具。以前もご紹介しましたが、モダニズム建築の巨匠、ル・コルビジェも愛用していたランプグラです。鋼板をプレスして整形されたものですが、よくあるこのタイプのペンダントライトに比べ厚みもありしっかりしています。

今回は3mのロングテーブルにバランスよくウ配置するために、贅沢にも4連のものをオーダーしました。V字型にコードを吊るす形で、天井高さや配灯間隔に合わせて事前にコードの長さをサイズカットしてもらっています。

ランプのセード部分にはブランドの刻印はなく、吊元のキャスティング金物の裏に刻印されていました。

様々な角度に調整ができるようにコードの根元は可動式になっています。またセードの上部には熱を逃がすように円形の穴があけられているのも特徴です。

吊元のブラケットも角度調整ができるように、コードの根元が断線しないように球体となっています。良くコルビジェが使用している壁に取り付けるランプも可動部が球体になっており、デザインの統一性が伺えます。
一見シンプルな器具に見えますが、良く考えられているディテールです。

こちらの照明器具は、デフォルトハウスで使用するものです。
白熱球に見立てたフィラメントタイプのLEDは半球がクローム処理されており、光源を直接目に入らないように考えられたものです。
これに組み合わせるのは笠松電機製作所のブラケットです。日本で昔から制作されているもので、インダストリアルな雰囲気抜群です。

組み合わせるとこんな感じです。壁を正面から見るとブラケット部は見えません。

以前の事例で使用した写真が以下のものです。質感のある壁面に使用することで表情を際立たせてくれる間接照明のように使用できます。